本当は串本の才助滝に行く予定でしたが、前日鈴さんからの「道がはっきりしている場所が良い」との一言で、この深山渓谷に切り替えました。
　和歌山県のＨＰにこの渓谷の紹介があり、『「細野渓流キャンプ場管理事務所へお立ち寄り下さい。』とあったので、立ち寄った。そこに居たおじいさんに「ヒル居ますか？」と聞くと、「おるよ。上がって来ないけど」と・・・。多分、田んぼのチスイビルの事だったのだろうけど、鈴さんのテンションはどん底。でも、車で待つとは云わなかったです。もちろんヤマビルは見なかったですよ。
　9:48 出発。駐車場の横には畑と住宅がある。畑は耕作されていたけど、住宅は空き家のようだ。9:50 最初の分岐。ここから未舗装林道を歩く。倒木が多い。基本的に道路に被さる木は除去されているが、一箇所だけ新しい倒木が道路をふさぎ、乗り越えて進む。

　9:57 次の分岐。ここには仮設トイレが設置されていた。トイレ内部は未確認です。谷沿いは棚田跡が続く。全て植林された人工林となっている。10:05 枝谷の滝。

　10:11 片岩に気付く。地質図によると苦鉄質片岩とのことです。10:14 シュロの木に気付く。そう言えば和歌山の名産だった。

　10:17 くの字滝。落差はないが、写真写りの良い滝だ。

　10:29 ゴト岩。10:32 ひょうたん渕。

　この渕はひょうたんの形をしているとのことです。とても立派な遊歩道が続く。タイヤの轍もあったが、軽トラで巾がいっぱいだろう。転回が大変そう。腰の曲がった人が先行する。

　10:41 牛や渕。落水に不釣り合いな広くて深い渕を持っている。

　遊歩道から牛や渕を見下ろす。

　10:51 滑り滝。この付近から道が細くなる。

　枝谷にも二段の滝が落ちているが、上部は小さな堰堤になっている。取水施設だったのかも。

　おっ家内さんが見下ろしています。11:00 対岸に渡る丸太橋があった。

　11:06 竜巻滝。

　下流にも小さなナメ滝があった。上部に木が被さって、見えづらい。

　棚田跡が続く。

　11:27 二条の滝。四捨五入したら二条かな？

　正面から撮影後、滝左に進む。

　横顔を撮影。

　上流の小滝がいい感じ。

　11:42 対岸に渡る立派な鉄橋。この橋は渡りません。振り向かないでシリーズ。

　11:55 新田の滝表示板。この谷の主瀑とのことです。

　落差は１０ｍ程度でしょうか。ドローンも飛ばし滝前で２０分弱。

　さらに上流を目指す。12:23 雷滝。

　特に雷のような音は聞こえなかった。

　12:32 不見の滝。読み方は不明です。

　ハイキングマップに掲載された滝はここで最終です。滝横で蔓と戦う杉の木を写して、12:41 引き返します。

　この谷は人工林のため日当たりが悪く、なかなか腰を下ろせるような場所がありません。唯一開放的な空間だった、雷滝下流の小さな中州で昼食。あとは、ただただ戻ります。13:45 谷に滝らしき落口を発見。情報に無い滝で疲れているが、行かねばなるまい。棚田跡の杉林を下ります。倒木が歩きにくい。13:49 滝を確認。
　何故ハイキングマップに掲載されていないのだろう。『隠され滝』と名付けます。

　落差は７，８ｍと新田の滝に及ばないが、小さな上段を持ったなかなかの美瀑です。滝壺も広く深い・・・もしかしたらこの日一番の滝かも知れない。滝壺を漂う杉枝は余分でした。

　せっかくなので落口にも行ってみた。この滝が無かったら、評価はもうワンランク下げたと思います。ぎりぎりＢランクとします。

　14:08 道に復帰。14:15 下流の分岐。14:23 上の分岐。14:25 駐車場。遊歩道で６．５ｋｍ、４時間４０分弱のコロナリハビリ滝見でした。この後、かなや明恵峡温泉で汗を流しお腹を満たして返りました。
　なお、この谷には、戦国時代、秀吉の根来攻めに敗れた僧兵が隠れ住んだと伝えられているそうです。