駐車場所から少し進むと、林道はヘアピンカーブで左に上っている。カーブ附近を直進すると、南松の滝が落ちている。
左岸の薄い踏み跡をたどり１段目を巻く。滝上から下を見下ろす・・・降りざるを得まい。１段目の落ち口に降りる。

　２段目も広い釜を持っている。さらに、３段目４段目と続いているようだが、これ以上は沢登りになりそうなので、布引
滝を目指すことにする。左岸上方には、東海自然道があるはず、あるような無いような踏み跡をよじ登る。５分程で、東海
自然道に合流、曽爾方面に向かう。帰りに通ったのですが、１段目から右岸沿いに少し下ると、自然道への道があった。遠
回りだが、そちらのルートの方が安全です。

　１０分程歩くと、左下に滝らしき流れが見えてくる。ここまでも多くのナメ滝のようなものが見えたので自信がないが、
谷に降りることにする。滝手前から降りたが、川沿いが立っていて、どんどん下流に追いやられる。滝は布引滝で間違い
ないようだ。相当下流に降り立ち、対岸を遡行する。前衛滝の向こうに本滝が流れている。この時点では水に入っていま
せん。

　本滝の左岸を巻き登る。自然道からの下降も、本滝真上からが一番楽そうだ。

　そして、本滝の上に出ると、素晴らしい瞬間でした。私の大好きなナメが続いています。もうナメハイです・・・バシャ
バシャと流れを歩きます。

　百ｍと少しのナメ終点には小滝が落ちていました。ここでナメ歩きを打ち切り自然道に戻ります。道を少し上流へ行くと
橋が架かっていました。流れも凡流になったので、ここで引き返します。自然道を戻ると、南松の滝への分岐があり、滝の
下流で川を渡り、林道に戻りました。

　暗い谷だったが、予想外のナメに大満足でした。ナメの好きな方は、是非お出かけください。布引滝本滝の真上から下降
するのが一番楽だと思います。スパイク地下足袋との相性もぴったりのナメでした。