奈良県野迫川村　　　　　　　　　　　　　　大江谷

前回来たときには単独だったので、一の滝を巻く勇気が無かったです。今回は小幸さんが付き合ってくれたので、道具を準備してチャレンジです。一の滝の撮影は後回しにして、まず一の滝落口への道造りです。遊歩道の名残？と思われる橋を渡ると、絶壁のバンドが土砂で埋まっています。元は楽に歩けたのだろう。橋のたもとにリュックを降ろして、虎ロープを立木に固定します。丸カンと樹脂カケヤ、ピッケルを持ち、４５度の土砂に挑みます。最初の支点はしっかりした木の根がありましたが、後は脆い岩と土砂の斜面だけです。丸カンを打ち込んで虎ロープを延ばしていきます。自己確保はハーネスにつないだピッケルです。丸カンも５０ｃｍ程度なので、上方向に引っ張れば簡単に抜けます。滑ったときに水平より下向きの力がかかれば、それなりに耐えてくれるでしょう。落ちたら３０ｍの垂直な壁を落下することになります。おっかないです。斜面も進行方向に水平では無く、山、谷、山を繰り返します。登りはまだしも、下りのおっかないこと・・・。作業中には近くに落石もありました。本当に危険な場所です。約３０分以上費やして落口上の立木まで進むことが出来ました。滝上の立木に虎ロープを固定して、一度橋のたもとまでカケヤとピッケルを持って戻り、リュックを背負って再び落口へ向かいます。
駐車状況	遊歩道の残骸？		道造り	完成
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10:20落口。落口の上には足場パイプで階段が造られていた。虎ロープは階段より上に結びつけた。上流に向かうと10:24取水堰堤があった。そうか・・・この道は取水堰堤の管理道だったのか。（帰って確認すると猿谷ダムまで通じる取水堰堤らしい。まだ生きているのかどうか。ただ帰りに冷たい空気を感じたので、トンネルはふさがっていないようだ。） 　思惑が外れました。遊歩道だったら傷んでいても三の滝まで行けるだろうと思っていたけど、道はここまで・・・。まぁ、仕方が無い。行けるとこまで行こうと上流に向かいます。 　10:28無名滝。10:36にも無名滝。
左は絶壁	落口側から撮影	取水堰堤		10:28の無名滝
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上流には大きな滝が見えている。二の滝だろう。
10:28の無名滝			10:36の無名滝	10:38の枝谷無名滝
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10:39 二の滝がしっかりと見えてくる。
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撮影しながら少しずつ近付く。前衛滝がよい仕事をしている。
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前衛滝を越えて滝前へ・・・。大きい。５０ｍクラスだ。
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滝前が狭いので、なかなか全体を写せない。
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左上から右下への流れが楽しい。両岸を見回すが、急な草付きの斜面、上部には壁も見えている。素人二人では確保すらままならない。はい敗退です。三の滝は諦めて撤収です。
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11:34 一の滝落口まで戻り撮影。
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また、この斜面をトラバースして戻らねばならい。戻る途中で一の滝落口を撮影。それを先に戻った小幸さんが撮影してくれた。
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危険な場所での記念撮影。馬鹿丸出しですね。11:56 一の滝下に降りる。二条におちる直瀑です。
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落差は３０ｍ程度でしょうか。
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あの上をトラバースしたんだな・・・改めて怖さを感じました。もう、来ないと思います。12:10 滝前を離れる。 　仮設虎ロープと丸カンはそのまま残してきましたが、繰り返される落石で、すぐに虎ロープは切れてしまうだろうな。丸カンも埋まってしまうと思います。ますます、なかなか見られない幻の滝となるでしょう。
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12:13 駐車場所に戻る。三の滝が心残りだが、二の滝を見られたので良しとしよう。昼食をとり鳴岩の滝に向かう。