この日は相当冷えたのか、山頂付近が真っ白だ。霧氷だろう。
　橋の手前が滝への入口になります。多分、山葵田や山人の仕事道だと思います。10:30 出発。10:33 堰堤を右側から越
えます。

　谷沿いを歩き枝谷を越えると土石流跡に続きます。土石流は枝谷で発生したようです。２０１１年の大雨だろうか。土
石流跡を過ぎると山道になり、すぐにモノラックが現れる。

　10:40 左下に滝が見え、その上には山葵田が見える。事前調査でここはそのままモノラック沿いに進むとあったのに、
なぜか降りてしまう。間違いに気付いたのに、山葵田の右側を無理矢理突破して、そのまま谷に合流。少し沢登りすると
10:53 本来の谷合流点に到着。

　適当に渡渉。水量が多いと思われるこの日でも濡れることなく渡渉できました。右岸枝谷と本谷の間の尾根を登ること
になりました。獣道を無理矢理登ります。11:01 対岸に細い懸垂瀑が見える。地形的に潜流瀑かと思われる。11:03 無事
に目印の小屋に到着出来たけど、ここのルートも間違っていたようです。復路に正しいルートを見つけました。小屋の前
を通り上流に向かうと楽しい岩がありました。

　11:04 木々の間にスケールの大きな滝が見える。天神滝だ。落差５〜６０ｍとの情報が多いが、自分の立ち位置が滝の
中間ぐらいの高さになるので、もっと落差を感じた。

　谷に降りていきます。事前情報にあった谷へ続く石段は崩壊気味なので、石段の上流側を適当に降りる。滝前はゴーロ
です。

　そんなに滝前が広くないので、なかなか全景が納まらない。滝下から見上げると、そんなに落差を感じないのが不思議
です。

　下流から上流側に移動しながら撮影。濡れた岩が滑るので慎重な移動が必要。水量が多い割りに水しぶきは多くない。
下流を見ると、谷の傾斜がきつい。

　そして上流側の無名滝。二条の写真写りの良い滝だ。流身と岩の白黒の対比が魅力適だ。高台に戻りフィッシュアイコ
ンバーターで全景を撮影。高台で少し腹ごしらえをしてから戻ることにする。 

　歩きやすいルートをとると、小屋の上に出た。さらに石積みの棚田状態のなかに続く杣道？を歩くと枝谷に続く。こち
らが正しいルートのようだ。ルート図�Eから小屋までの正しいルートを説明すると、枝谷左岸沿いを離れずに登ると、右
側に壁があり、その壁沿いに登ると小屋に到着します。
　小屋と枝谷の間や枝谷の上流にも多くの石積みが見られた、かつての山葵田の跡かと思われるが、こんな大変な場所で
と驚かされる。
　渡渉点上流側にも無名滝が落ちている。天神滝上流側の滝と似たイメージだが、こちらは前衛滝を従えている。

　上流左岸には、潜流瀑が見える。ここの無名滝を登ることが出来たら、大巻せずに天神滝を見られるのだろう。渡渉点
�Eまでの往路に間違ったルートを進んだので、復路で各ポイントを撮影しました。

　ルート図とにらめっこしながら、各ポイントをご確認下さい。大事なことは、下の山葵田には降りない。索道設備が現
れたら左にトラバース。谷に合流したら渡渉して枝谷左岸沿いに登り、壁が現れたら壁沿いに登る。小屋は上側を回り込
むとスムーズ・・・と云うことでしょうか。

　12:27 林道に戻る。そのまま橋を渡り、黒部沢大滝に向かう。橋を渡った場所から、堰堤を越えると、３段の滝が見え
る。いや、最上段は堰堤だ。

　黒部沢大滝は、二条の上品な滝です。堰堤と堰堤に挟まれた可哀想な滝だが、お手軽なので天神滝と併せて見てやって
下さい。