準備終了後、６時４２分に出発。すぐに発電所です。発電所の横を進むと、すぐに岩壁のくりぬき道？です。バランスを崩し
たり、スリップで転落すると、昇天です・・・。

　吊橋が続きます・・・当初は渡れなかった妻ですが、強くなりました。熊谷吊橋では、床板に点々と血の跡が・・・まだ固まっていませんでし
た。動物だと思われるが、吊橋を渡るのかな？？？

　２時間近く経過。そろそろ千尋滝が近いはず。谷底を覗き込むが見当たらない。ふと見上げると、あり得ないほどの高い
場所に滝が見える。千尋滝です。山頂から降ってくるようだ。

　素晴らしい滝です。何段かになっているようですが全体が把握できません。全体の高さは１５０ｍ近くあるようだ。
滝までが遠いことと、全体、特に中段部が見えずに消化不良の気持ちをひこずって、先に進む。

　アップダウンも厳しくなります。

　１０時前。猪(ｼｼ)渕の向こうにニコニコ滝が落ちている。近付きたいけど、猪渕が・・・。猪渕手前の左岸枝谷の二本滝前を登り、
猪渕を巻く。

　休憩所付近から全体を見ることが出来るが・・・下から見上げたい・・・。

　１０時５０分、圧倒的な風景が見えてくる。平等�ｰと平等�ｰ吊り橋です。この橋は２０１２年３月末に完成したばかりです。
この橋の完成のおかげで、この渓谷に入ることが出来ました。この橋に関しては「sherupa_yabuykogi」さんのブログ記事をご覧
下さい。

　１１時４５分桃の木吊橋。駐車場所から５時間。結構、写真も撮ったし、妻の足だとこんなものでしょう。
山の家で昼食休憩するかと聞いたが、「休んだらもう歩けない」とのことで、そのまま七ツ釜滝を目指す。

　１２時２６分、ようやく七ツ釜滝に到着。これもいい滝だ。見える範囲では３段・・・。しかしこれも遠い。３Ｄ写真には
向かない被写体です。本当にタケコプターが欲しい・・・。

　この滝の素晴らしさは、私の撮影では無理です。是非お出かけ下さい。写真ではその大きさを感じませんが、
七段１２０ｍの落差と云われています。
　まったりと昼食（といっても、パンだが）を食べて、引き返します。

　１３時４２分、桃の木山の家到着。出発から７時間・・・久しぶりで、とても疲れた。

　こんな山中でこれだけの設備、ありがたいです。シャンプーや石けんは使えないけど、お風呂もあります。カウンター下の
ショーケースは、水槽です。谷水でビールなどを冷やしています。

　夜は、発電機で電灯も点きます。食事も朝夕と弁当も注文できます。食材等は上の林道（標高差５５０ｍ）から索道で降ろ
しているそうです。ありがたい山のホテルです。２人で３食付き、個室で２０，６００円でした。

　スタッフの木村さん（とても綺麗な方です）に写真を撮ってもらい、出発です。もちろん持ってきたゴミは、全てリュックの
中です。平等�ｰ吊橋を渡るとニコニコ滝が見えてくる。ルンゼを下れそう・・・我慢できずに、ハーネスとロープを出す。
妻があきれ顔で見ている。はい、降りちゃいました。

　これで心残りひとつを消せました。登り返しはルンゼ隣の小尾根から楽に登れました。ここだったら、下りもロープが不要
だと思います。
　途中で先行していた四人の方がなにやらやっています。どうやら大きな段差の部分を改修しているようです。ありがたいこ
とです。無断で撮影させていただきました。

　次は千尋滝です。ニコニコ滝よりこちらの方が楽に降りられました。渡渉し、滝の右側を登ります。

　撮影しながら登ります。逆光がつらい・・・おまけにカメラの調子も良くない。２月に日光で出た現象だ。

　今回、最終の滝は六十尋滝です。道路沿いに四阿があり、その前に駐車できます。５分も歩けば
滝前です。落ち口の上にも段があるようです。