最初の７００ｍ、標高差８５ｍは廃林道歩きです。すぐに出迎えてくれたのは、シシ神かと・・・。プーさんでなくて
良かった。展望台の標識には、落差７０ｍとあります。う〜ん、その半分かな・・・。

　展望台から３００ｍ強で滝への分岐点です。｢KEEP OUT｣の表示です。すみません、英語が解らないので入ります。私が
先頭を進みます。６０ｍ程で「ルートが見つからない」と声に出してしまいました。唯一の体験者が、「右です。谷に沿
って下ります」って・・・。笹藪です・・・。薄い踏み跡を頼りに下ります。場所によっては背より高いです。私は、半
袖、いわゆる想定外です。３００ｍ程の薮こぎで突破できました。そこからも薄い踏み跡と、張られたロープを目印に進
みます。途中でロープが登っていますが、直進する踏み跡を進むと、古い崩壊箇所に出てしまう。ロープが正しかった。
笹藪からの登りが、結構きつい。途中で休憩を入れました。

　滝直前で次の難関です。比較的新しい崩壊地です。このために｢KEEP OUT｣なんでしょう。途切れたルートの先に滑落してきた
と思われる大岩があります。上を通るか下を通るか・・・。下のルートには、頼りない残置ロープがありました。行きは、大岩
の上、帰りは下がいいかな・・・。崩壊地の上部を見るととても危険な状況です。残った岩が今にも落ちてきそう・・・。この
岩が落ちてしまうまで、｢KEEP OUT｣は解除されないでしょう。それに、数年で笹藪内の踏み跡も消滅すると思われます・・・。
私が行ける、ぎりぎりのタイミングだったように思います。

　滝自体はシンプルな直瀑ですが、周囲の岩壁の色が凄いです。この異次元の色を見たかったのです。滝の上流には温泉（もち
ろん未整備）があるようなので、温泉成分か、白根山の火山成分による着色でしょう。

　現物を見るまでは、柱状節理かなと思っていたけど、着色による錯覚です。周囲の岩壁上部に、横にラインがあり、その下が
徐々に崩壊しているようです。